この記事ではVxRailログバンドル（VxRail Support Bundle）の作成方法を紹介します。
なおこの記事は参考資料となりますので、公式手順については参考資料欄をご参照ください。
VxRailログバンドルとは、VxRailの管理コンポーネントであるVxRail Managerが保持している情報を一括して取得するログです。
主にVxRail Manager GUI上のエラー、VxRail Upgradeやノード/ディスク追加時のトラブルシューティングで利用されます
■GUIでの取得方法
■CLIでの取得方法
■GUIで取得できない場合の対処
■GUIでの取得方法
GUIでの取得ができない場合は、 ■CLIでの取得方法 をご利用ください。
●VxRail 7.0.XXX / 8.0.XXX
１．VxRail Managerのログ収集メニューの表示
vSphere Clientにアクセスし、左ペインの[VxRail クラスタ] > [構成]タブ > [VxRail] > [サポート] 欄を選択
サポートの項目にある"トラブルシューティング"をクリックすることで、"ログ コレクション"が表示されます
※7.0.480未満の場合は、[VxRail クラスタ] > [構成（設定）]タブ > [VxRail] > [トラブルシューティング] 欄に"ログ コレクション"項目がございます
画面上にある「CREATE(作成)」ボタンを押下します。
２．作成するログファイルの選択
ログファイルに含めるデータを選択、取得するログを選んだ後は[CREATE(作成)]をクリックします。
※基本的に「VxRail Manager」のみ選択いただければ問題ございません
過去に複数ログを採取してVxRail Managerのログディスク容量がひっ迫している場合、
クリーンアップタスクのポップアップが表示されます(VxRail versionによっては出てきません)
[許可する] を選択するとこれまで取得した過去のログが自動的に消去され、収集が開始されます。
必要な過去ログをローカルに保存していない場合、事前にダウンロードしたのちに新しいログを収集するようにしてください。
３．ログのダウンロード
正常にログが生成された後は対象のラジオボタンにチェックし、[ダウンロード]をクリックすれば ログのダウンロードが開始されます。
※ログ生成中はCREATE(作成)がグレーアウトしたり、ステータスが"完了"以外の状態になります。
■CLIでの取得方法
VxRail pluginが正常に表示されない場合やGUIからのログ取得が正常にできない場合は、CLIベースでのVxRail Support Bundleの取得も可能です。
１．VxRail ManagerへSSHでログイン
mystic ユーザーを利用し、VxRail ManagerへSSHでログインを実施します。（チャレンジレスポンス方式）
ログイン後、suコマンドでルート権限に変更して下さい
mystic@vxm:~> su
Password:
vxm:/home/mystic #
２．ログの生成とダウンロード
下記コマンドを実行するとVxRail Support Bundleの生成が始まります。
/tmp/mystic/dc/ 配下に生成されたログ(VxRail_Support_Bundle_XXXX.zip)を
WinSCPなどをご利用してローカルPCにダウンロード後、生成されたログはrmコマンドにて削除をお願いいたします。
# /mystic/generateLogBundle.py --vxm
実行例:
vxm:/home/mystic # /mystic/generateLogBundle.py --vxm
Start to collect log bundle.
types: vxm
The request id for collecting log bundle is
7aa30ab6-52f3-4677-89fb-fd24cc9d0a1f
Start looping 7aa30ab6-52f3-4677-89fb-fd24cc9d0a1f until request finished.
Collect log budle successfully.
Please find the generated log bundle here:
/tmp/mystic/dc/VxRail_Support_Bundle_XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX-XXXX_20XX-XX-XX_XX-XX-XX.zip
上記コマンドを実行しても正常にログが作成されない場合は、下記コマンドを実行することでもVxRail Support Bundleの生成が可能です。
/data/store2/ 配下に生成されたログ(XXXX-logs-XXXXXXX.zip)を
WinSCPなどをご利用してローカルPCにダウンロード後、生成されたログはrmコマンドにて削除をお願いいたします。
# /mystic/connectors/eservice/mysticDC.sh /data/store2/$(hostname)-logs-$(date +%Y%m%d).zip
※CLIで生成されたログはrmコマンドで削除をお願いします
3 下記コマンドを実行
下記コマンドを実行し、サポートへ出力結果の共有をお願いします
# df -h
# find /var -type f -size +10000k -exec ls -lh {} \; | awk '{ print $9 ": " $5 }'
# find /tmp -type f -size +10000k -exec ls -lh {} \; | awk '{ print $9 ": " $5 }'
■GUIで取得できない場合の対処
過去のログバンドルが残存している場合、GUI経由でログの生成ができない場合がございます。
下記のようなファイルが存在していた場合は、過去のログですのでrmコマンドで削除をして問題ございません。
※ファイル削除を実施する場合、念のため事前にVxRail Managerのスナップショットをご取得いただくことで安全に作業の実施が可能です
/tmp/vxm_tmp/vxrail_data_collection__202X-XX-XX_XX-XX-XX.zip
/tmp/diagnostics/VxRail-Integrated-Support-Bundle-202X-XX-XX_XX-XX-XX.zip
/tmp/mystic/dc/VxRail_Support_Bundle_XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX-XXXX_202X-XX-XX_XX-XX-XX.zip
■VxRail Manager DB dumpの取得(サポートエンジニアからの指示がなければ不要)
１．VxRail ManagerへSSHでログイン
mystic ユーザーを利用し、VxRail ManagerへSSHでログインを実施します。（チャレンジレスポンス方式）
ログイン後、suコマンドでルート権限に変更して下さい
２．DB dumpの生成
# pg_dump -U postgres vxrail > /tmp/db_vxrail_bk
３．生成したファイルのダウンロード
作成したファイルの権限を設定を変更します
その後WinSCPなどをご利用してローカルPCにダウンロード後、生成されたログはrmコマンドにて削除をお願いいたします。
# chmod 755 /tmp/db_vxrail_bk
■参考資料
Dell VxRail: How to collect the VxRail Manager log bundle on VxRail 4.7.x, 7.x and 8.x
https://www.dell.com/support/kbdoc/en-us/000190671
https://www.dell.com/support/kbdoc/en-us/000190671/dell-vxrail-vxrail-4-7-x-および-7-x-で-vxrail-アプライアンス-ログ-バンドル...
Dell VxRail 8.0.x Administration Guide
https://dl.dell.com/content/manual60544658-dell-vxrail-8-0-x-administration-guide.pdf
以上
